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台湾最大暴力団「竹聯幇」トップの盛大な葬儀

陳啓礼は中国江蘇省出身の外省人で、中学時代に竹聯幇の前身「中和幇」に加入。1968年の組織改編後、トップの総堂主となって勢力を拡大。1984 年、国民党の指令で蒋経国元総統の批判的な伝記を著した作家の“江南”こと劉宜良をサンフランシスコで殺害。この「江南事件」で無期懲役の判決を受けた が、政治的な減刑で釈放された。
マスコミが注目したのは、人気歌手の周傑倫(ジェイ・チュウ)が葬儀会場に現れたこと。周傑倫は、江南事件で陳啓礼と共にした呉敦がプロデューサー兼で 投資する映画「カンフーダンク」に主演し、陳啓礼の長男・陳楚河(チェン・チューハー)がスクリーンデビューする。ヒロインには堀北真希やBoAも浮上したが、TWINSの“阿Sa”こと蔡卓妍(チャーリーン・チョイ)が起用されている。
名誉葬儀委員長に国民党員ながら本土派で立法院長の王金平が務め、民進党や国民党の政治家も連ねる異様な事態。「国のために働いて逮捕された被害者」と 英雄視されるが、これに異を唱えたのが陳水扁総統である。「暴力団・マフィアのトップに立つ人物を英雄扱いするのは良い教育ではありません。特にメディア は報道を自粛すべきだ」
最後の仲裁者
一昨年5月にも、台湾の黒社会で“最後の仲裁者”と言われた許海清の葬儀行進が金宝山一帯で行われ、竹聯幇、四海幇、天道盟はもちろん、日本の住吉一家 「野口会」の野口松男会長ら組員が参加。“マカオのカジノ王”と呼ばれる何鴻栄(スタンレー・ホー)の関係者、及び歌手の余天(ティン・ユー)や張菲 (チャン・フェイ)も駆けつけている。
葬儀委員会には、許海清と同じ厦門(アモイ)出身で今年77歳の“長老格”にあたる天道盟の領袖・陳仁治、竹聯幇の老大・趙爾文、松聯幇で“豹兄”と呼 ばれる王知強、牛埔幇で“牛財”と呼ばれる葉明財など。これらは、“猟殺十三太保”と呼ばれる警察の極秘ファイルに含まれる13人のブラックリストたちで ある。
許海清は身長158cmと体重35kgの倭小な体つきで、蚊のように小さい例えから“蚊兄”とも称された。国民党の推薦で台北市会議員を歴任し、ホテルやナイトクラブも経営していた。