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連城訣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

文学
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連城訣』(れんじょうけつ、簡体字连城诀拼音: Liánchéngjué )は金庸武侠小説。長編が多い金庸の作品の中では短い部類に入り、後期にあたる作品である。また、唯一実話が元になった作品でもある(作者あとがきより)。

目次

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概要 [編集]

主人公・狄雲が幻の「連城訣」の騒動に巻き込まれていく物語。狄雲は金庸の作品の中で最も不幸とされている人物である。彼以外にも戚芳、丁典、水笙といった善側の人々はことごとく悲惨な目にあう。悪側は殆どが二面性を持っており、陰険な人物ばかりが揃っている。ストレートな悪人である血刀老祖は例外と言っていい。

他の金庸作品と比べ、登場人物や武功は少なく、比較的読みやすい作品である。物語は短いが、雪山での壮絶な死闘やその後の半年間に渡るサバイバル、「連城訣」の謎解きなど見所は多い。だが、その悲惨さゆえに評価は「面白い」と「つまらない」の両極にはっきりと分かれている。

なお、徳間文庫版には「金庸版・岩窟王」と紹介されているように、物語はデュマの『岩窟王』とかなり類似している。金庸自身、デュマを愛読していると公言しているので、参考にしていると見られる。

登場人物 [編集]

狄雲(てき うん)
戚長発の一人弟子。「連城訣」の争いに巻き込まれ、次々と悲惨な目にあう。
戚芳(せき ほう)
戚長発の娘。狄雲のきょうだい弟子。
戚長発(せき ちょうはつ)
「鉄鎖横行」の異名を持つ。梅念笙の弟子だったが、師兄二人と共に彼を裏切る。その後、「連城訣」の秘密を探るために平穏な田舎暮らしを装った。
万震山(ばん しんざん)
「五雲手」の異名を持つ。梅念笙の一番弟子である。「連城訣」を狙う。八人の弟子がいる。
万圭(ばん けい)
万震山の一人息子。彼の三番弟子でもある。戚芳に一目惚れして、邪魔者である狄雲を陥れる。
言達平(げん たっぺい)
梅念笙の二番弟子。その実力は三人の弟子の中で最も上とされる。乞食の身なりをして「連城訣」の秘密を探る。
梅念笙(ばい ねんしょう)
「連城剣法」を極め、「連城訣」の秘密を握る人物。弟子達に襲われ、危機を救ってくれた丁典に「連城訣」の秘密を託した。既に故人。
丁典(てい てん)
狄雲と同じ牢獄にいた男。梅念笙から「連城訣」の秘密を知らされた。「神照経」を会得するため自分から牢獄に入る。最初は狄雲を疑っていたが、後に誤解が解け強い味方となる。
凌霜華(りょう そうか)
丁典の愛人。父の凌退思によって仲を引き裂かれてしまい、自分の顔を傷つけて彼の愛に殉じた。
凌退思(りょう たいし)
「連城訣」を狙う。そのために娘を利用しようとするが……。
血刀老祖(けっとうろうそ)
残虐な振る舞いで有名な血刀門の親玉。必殺武器の血刀は抜群の切れ味を誇る。美人に目が無い。雪山で落花流水との死闘を繰り広げる。
落花流水(らっかりゅうすい)
江南四老と呼ばれる四人の使い手。「仁義陸大刀」の陸天抒、「中平無敵」の花鉄幹、「清風柔雲剣」の劉乘風、「冷月剣」の水岱である。「落花流水」のあだ名は彼らの苗字に由来する。雪山で血刀老祖と死闘を繰り広げる。
水笙(すい しょう)
水岱の娘。血刀老祖にさらわれる。成り行きで彼の弟子になっていた狄雲を、最初は悪人と思っていた。だが、半年に渡る雪山の生活で、彼に信頼を寄せるようになる。

あらすじ [編集]

主人公の狄雲は師匠の戚長発、妹弟子の戚芳と共に、師伯である万震山の誕生祝に訪れる。それが大きな悲劇の始まりだった。万圭と七人の弟子によっ て、狄雲は身に覚えの無い罪を着せられた。師匠は「連城訣」のことを万震山に問い詰められて姿を消し、愛する戚芳は自分のもとを離れ、万圭に嫁いでしまっ た。 狄雲は牢獄に閉じ込められ、丁典という男に出会う。丁典は全ての争いの元凶である「連城訣」について語った。

二人は「連城訣」の秘密を探りに来る刺客を次々と倒し、ある日遂に脱獄を遂げる。丁典はそこで愛人、凌霜華の最後を知ることになるが……。

やがて、再び一人になった狄雲は師匠の復讐を誓う。その過程で「連城訣」の謎は明かされていくのであった。

キーワード [編集]

連城訣
全ての争いの発端である「連城訣」。その謎は「唐詩選」に隠されている。
連城剣法
別名「唐詩剣法」とも呼ばれる。詩を吟じながら使う。その技は教え方によって威力を変える。
神照経
丁典の会得した最上の内功。時間が経っていなければ、死人さえ生き返らせることも可能。
血刀法
血刀老祖の血刀による技を載せた剣譜。狄雲の手に渡り、短期間で会得した。

書誌情報 [編集]

文庫本
上 菊花散る窓 2007年4月6日刊行 ISBN 978-4-19-892583-3、下 雪華舞う谷 2007年4月6日刊行 ISBN 978-4-19-892584-0

映像化作品 [編集]

映画
  • 『連城訣』 1980年 香港・・・呉元俊(狄雲)
テレビドラマ
  • 『連城訣』 1989年 TVB 香港・・・郭晋安(狄雲)
  • 連城訣』 2003年 中国・・・全33話。呉越(狄雲)

外部リンク [編集]

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