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2009年1月作成。
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第1週(1話)


明代の末期、鉄血大旗門は、武林の盟主として仰がれていた。

ある時、その支配下にあった寒楓堡、天武[金票]局、落日牧場、盛家荘園、霹靂堂が五福連盟を結成し、突然、大旗門の本拠地に攻め込んだ。
大旗門の弟子たちは、大多数が惨殺され、第二代掌門の雲楓と鉄柳も非業の死を遂げた。鉄柳の息子・鉄毅と鉄青箋は身を挺して仲間を逃がすが、二人は敵と共に谷底に落ちて生死不明となる。

追手から逃れた若い世代は、塞外(さいがい:「万里の長城の外」の意、北方の僻地)へ逃れ、その地に住み着いた。
第三代の掌門となった雲楓の息子・雲翼を中心に、大旗門の面々は一門を立て直すべく、五福連盟への復讐を固く誓い、雪深い山中でひたすら厳しい武術修業に励む。

数十年後、大旗門はついに復讐の機会を迎えた。寒楓堡の当主である冷一楓の50歳の誕生祝いに、五福連盟の面々が一堂に会するという情報を第四世代の一番弟子・雲鏗がつかんだのだ。
だが、雲鏗は敵の動きを見張っているうち、冷一楓の長女・冷青霜と恋に落ちていた。

大旗門は精鋭を率いて寒楓堡に討ち入るが、危機を察知し迎撃の準備を万全に整えていた冷一楓たちの返り討ちに遭い、やむなく大旗門は撤退する。

戦いの最中、雲鏗と冷青霜は手を取り合って逃げ出す。青霜は妊娠しており、子供のためにも父親世代の恨みは忘れ、このまま遠くに逃げようと懇願する。だが雲鏗は大旗門の男としての責任を全うするために、青霜を置いて仲間の元に戻るのだった。

雲翼と掌刑の雲九霄は、掟を破った罰として雲鏗に五馬分屍の刑(頭部と四肢を五頭の馬に引かせて体をバラバラにして処刑する)を言い渡し、鉄中棠を執行役に命じた。

雲鏗の弟・雲錚は鉄中棠を激しく責めるが、逆に宿敵の五福連盟こそが本当の仇だと諭される。そして二人は五福連盟に闇討ちをかけるために、寒楓堡に忍び込むが…。



第2週(3章)

崖から谷底に叩き落とされた鉄中棠は、心優しい美少女、水霊光に介抱されていた。水霊光は生まれたときからこの谷底にある洞窟で、母親と2人きりで生活していたという。

不審者と思われ、水霊光の母親に捕らえられた鉄中棠は探りを入れながら話をしていくうち、彼女が盛大娘の息子である盛存孝の3番目の妻、水柔頌であることを知った。

水柔頌は不信感をあらわにしたまま、19年前の出来事を語り始める。
当時、五福連盟は大旗門と数日間にわたる激戦を繰り広げていた。戦に出ていた水柔頌は子供を身ごもっていたため、先に帰らせてほしいと盛大娘に頼んだが、息子の愛を嫁に奪われることを恐れた盛大娘は、水柔頌を谷底に突き落としてしまったという。

全ての男に不信感を抱いていた水柔頌に鉄中棠は洞窟を追い出されるが、見かねた水霊光が秘密の洞窟に案内する。その洞窟には、水霊光の友達だった「おじさん」が住んでいたという。秘密の洞窟の中にたたずむ「おじさん」には手足がなく、すでにミイラ化していた。

一方、意識を取り戻した雲錚は温黛黛の美しさに心を奪われ、そのかいがいしい介抱と哀れな身の上話にすっかり騙されていた…。


第3週(5章)


洛陽城北の李洛陽の屋敷で行われる宝石大会に参加した黒星天らの後を追い、雲錚も温黛黛をつれてやってきた。鉄中棠も気難しい老富豪に変装して屋敷に入り込む。

李家には、その他にも馮百万という山西の富豪と護衛の潘乗風たち、貧しい身なりだがすばらしい真珠を持ち込んだ中年女と連れの少年など、いわくありげな人々が集まってくる。
主人の李洛陽は李家の掟に従い、どんな人物も客として受け入れ、もてなしていた。

雲錚が司徒笑の妾に骨抜きにされ、大旗門の本拠に案内させられる恐れがあると知った鉄中棠は、それを阻止しようと計画を練る。

それぞれの思惑が交錯する中、宝石大会が始まった。温黛黛は宝石を見て目の色を変えるが、価値のあるものは手に入らず、雲錚に八つ当たりし、不満をぶつける。
それを見た鉄中棠は雲錚と温黛黛を引き離すために、宝石が手に入らず焦れている温黛黛の強欲さを利用しようと大会の進行役を買収、ひと芝居打つ。

そのからくりを知った潘乗風は謎の老富豪が黛黛を手に入れようとしていると勘違い。バラされたくなかったら自分を雇えと変装した中棠に迫る。女癖の悪い潘乗風は水霊光に目をつけていたのだ。中棠は相手の出方を見るために承知するが…

第4週(7章)


潘乗風への仇討ちのため、李洛陽らに「9日以内に命を奪う」予告である奪魂珠を渡した九子鬼母・陰儀。
対するのは李家に残り襲来に備えることとなった、雲錚と鉄中棠、そして五福連盟の面々。水霊光は屋敷から脱出したが、鉄中棠のことを思うとどうしても逃げることが出来ず、近くの宿で様子を伺っていた。


そんな中、鉄中棠は温黛黛に捨てられて飲んだくれている雲錚のために、潘乗風を使い、そもそも温黛黛が司徒笑と結託して雲錚を騙していたことを分からせる。
事情を理解した雲錚は、屋敷を去ろうとしたが、九子鬼母の弟子に阻まれ、外に出ることが出来ない。
鉄中棠と屋敷内の侠客一同は、九子鬼母との直接対決を決意する。

一同は九子鬼母・陰儀とその弟子との戦いを繰り広げるが、どうにも歯が立たない。そこへ、陰儀に世話になっていた水霊光が現れる。
水霊光は、陰儀らを撤退させようと必死に説得していたのだった。水霊光に連れられて門外へ出た鉄中棠は、陰儀と会い、交渉を始める…



第5週(9章)


大旗門の秘宝を狙う黒星天は、弟子の沈杏白、鉄中棠の叔父である鉄青箋、そして小雷神を協力者として、秘宝のありかへ向かう準備を進める。
宝石を持って逃げた温黛黛を追う司徒笑とは別行動を取るために、一芝居をうって白星武と二手に分かれることとなった。

一方、黒星天が秘宝のありかを突き止めたことを知った鉄中棠は、水霊光と共に先回りして水霊光が生まれ育った谷へと急ぐ。
水霊光が母親・水柔頌の住む洞窟をのぞいてみると、母親は娘を失った悲しみで正気を失っていた。
水霊光は一度は引き返すが鉄中棠に励まされて再び洞窟を訪れ、久々の母娘再会を果たす。だが鉄中棠の姿を見た水柔頌は憤慨し、鉄中棠を殺そうとする。

ひとまず退散した鉄中棠たちは、水柔頌の様子を見ながら話し合いの機会を待つ。
その時爆音が響いた。黒星天たちが秘宝を手に入れるため、大旗門の裏切り者と共に、とうとう秘密の洞窟へたどり着いてしまったのだ…。


第6週(11章)


鉄中棠と従兄妹だったというショックで、鉄中棠の元を去った水霊光は、九子鬼母の鬼谷にいた。
鬼谷に来てからずっとふさぎ込んでいる水霊光のことを心配した小華は、事情を知ろうと鉄中棠を捜しに出る。結ばれぬ運命の水霊光と別れて傷心の鉄中棠を、小華は眠り薬を振りかけて気絶させ、連れ去っていく。
連れ去る途中、小華は豆腐屋へ立ち寄り腹ごしらえをする。そこは鉄中棠の兄弟子である雲鏗の妻・冷青霜が営む店だった。
気を失っている鉄中棠に気づいた冷青霜は不審に思い、小華を眠り薬で眠らせる。
その時、黒星天の弟子・沈杏白が豆腐屋を訪れた。沈杏白は冷青霜に気づき、また眠っている鉄中棠も見つける。沈杏白は秘宝を独り占めしようと鉄中棠を連れ去ってしまった。

眠っている鉄中棠を担いで歩く沈杏白は、疲労に耐え切れず、馬車に乗って通りかかった美女に、一晩の宿を借りることにした。しかしそこは、男を身ぐるみはがすまで金を騙し取ることで有名な黄蜂銷金窩という妓楼だった。
その妓楼の厨房では冷青霜の妹、冷青萍が働いていた。鉄中棠に気づいた冷青萍は、沈杏白に眠り薬を飲ませて鉄中棠と共に妓楼から逃げだす。
鉄中棠を逃がしたことを責められ危機一髪の冷青萍。そこへ陰儀が弟子たちを従え乗り込んで来た…

第7週(13章)


水霊光は涙ながらに江湖へ鉄中棠を捜す旅に出ることを懇願する。陰儀は承諾し、水霊光は小華と共に旅に出た。

大旗門の秘法を探す黒白双星と司徒笑ら一同は、大旗門の男が現れたという情報を入手する。偶然その場に居合わせた水霊光はその男が鉄中棠では無いかと考え、小華から離れて一同の後を追うが、途中で見つかり捕らえられてしまう。

そのころ、鉄中棠が海大少、霹靂火と共に歩いていると、盛大娘が趙奇剛らと戦っているのに出くわす。趙奇剛はかつて寒楓堡を裏切り、鉄中棠を逃がしていたのだった。
盛大娘は趙奇剛の義娘、柳荷衣に天女針を浴びせて瀕死の状態にするが、盛存孝がこっそり落としていった解毒薬を飲んで一命を取りとめる。趙奇剛らと意気投合した海大少、霹靂火が気づいたときには、すでに鉄中棠の姿はなかった。

水霊光を捜す小華は、町で温黛黛と雲錚の二人に出会う。憧れの温黛黛に会えてはしゃぐ小華だが、雲錚に首根っこをつかまれる。そこへ艾天蝠が現れ、雲錚の一言が発端で二人は対戦することになる。
雲錚は一撃もくらわすことができず艾天蝠の前に倒れるが、気力だけは負けず、最後に艾天蝠の頬を打つことができた。

雲錚に顔を打たれた艾天蝠は、ショックのあまり自殺しようとしていた。小華に遺言を残し、崖から飛び降りようとしたその時、どこからか自分を罵る声が響いてきた…

怪我をした雲錚を心配する温黛黛は、隠れ屋敷が司徒笑らに見つかったことを知りあわてて逃げ出す。屋敷に夜討ちかけた司徒らは屋敷がもぬけの殻と知り悔しがる。
一方、鉄中棠は偶然「小小少林寺」という寺に逃げ込む。寺の主の雷鞭は豪快な気性の達人だった。
そこに顔に紗の薄布をかけた女性が現れる。彼女は雷鞭が軟禁していた陰嬪だった。陰嬪は陰儀の妹で、美しいが残虐非道な女だった…。


第8週(15章)

水霊光を朱藻から取戻すために道を急ぐ鉄中棠と艾天蝠。しかし艾天蝠は朱藻と戦ったときのダメージで、耳を悪くしていた。
二人は義兄弟の契りを交わし、艾天蝠は自ら編み出した天耳通の技を鉄中棠に受け継がせる。

一方、温黛黛は瀕死の雲錚を救うため、少林寺の門前にいた。住職が修行中のため一度は断られるが、雷鞭が通りかかり住職の無色大師にかけあってくれると言う。
ただしその代わりに温黛黛は40日後、雷鞭に身を売ると約束してしまった。

少林寺の無色大師の好意で高僧の治療を受けた雲錚は徐々に回復する。しかし意識朦朧とした中で聞いた黛黛と雷鞭のやり取りを誤解し、彼女が自分を捨てて他の男の元に走ったと思い込んでいた。
黛黛は少林寺近くのあばら家で野菜を育てながら健気に雲錚の回復を待ち続けており、毎日面会に向かうが、ようやく会えた雲錚に冷たくされてしまう。

[山労]山に到着した水霊光は、朱藻の誘いには乗らず、朱藻の館で中棠の助けを待っていた。朱藻の恋人の一人、陰嬪は彼の関心を一身に集める霊光に嫉妬し、策略を巡らすのだった…

 
第9週(17章)


人形は陰嬪の部屋で見つかった。報告を受けた朱藻は陰嬪をとがめ、外見の美にこだわる彼女に対し、水霊光の外見だけにとどまらない心の美しさについて語る。

一方、温黛黛は少林寺で養生している雲錚のもとへ連日面会に行くが、雲錚が会ってくれない。雲錚は温黛黛が雲錚のために雷鞭に身を売る約束をしたことを誤解して、自分が温黛黛に騙されたと思い込んでいるのだった。
小小少林寺の雷鞭は、息子の雷小雕に温黛黛を娶らせようとしていた。しかし雷小雕には霊鈴という思い人がいた。
雷小雕は、長い間行方不明となっている霊鈴を町で見かけたと話し、雷鞭の話をかたくなに拒む。

水霊光を救い出すため旅を続けていた鉄中棠と艾天蝠だったが、盲目なうえに耳も不自由になった艾天蝠は鉄中棠の足手まといとなっていることを痛感し、手紙を残して一人宿を去っていく。

朱藻の館では満開の花の中、朱藻から熱い思いを寄せられている水霊光がひたすら鉄中棠が助けに来るのを待っていた…。
朱藻の母親に助けを求めようと考えた水霊光は、こっそり会いに行き、危うく夫人に倒されそうになる。
だが霊光は、暗い場所で一人暮らす夫人と自分が育った境遇が、内功の修行を誤ったせいで下半身が不自由になった夫人と母親のことが重なり、深い同情を覚えるのだった。

   

第10週(19章)


鉄中棠を捕らえるため風九幽に助っ人を頼もうとした司徒笑らだったが、風九幽の摂魂大法の術により真の目的が大旗門の秘宝を手に入れることだとバレてしまう。

風九幽は協力を了承するが、既にその前に朱藻を糾弾するという依頼が来ていた。鉄中棠との関連を予感した司徒笑らは風九幽についていくことにする。

一方、雲錚に突き放された温黛黛は、やけになって雷鞭に体を捧げようとする。しかし雷鞭は温黛黛の体が目当てではなかった。雲錚への想いを断ち切るかのように、温黛黛は妓楼を貸しきって散財する。
そのころ、無色大師から事情を聞いた雲錚は、自分の命を救ってくれた温黛黛のことを誤解していたことに気づき、彼女を捜し回るのだった。

鉄中棠は水霊光がとらわれている朱藻の館にようやく到着し、水霊光と再会する。朱藻は鉄中棠を丁重に迎えるが、水霊光を簡単には手放そうとはしない。
朱藻は、かつて自分が破った二つの陣を鉄中棠も破ることが出来れば水霊光を帰すと申し出た。
鉄中棠は、第一陣の削香剣陣を天耳通を使って難なく破る。しかし第二陣の仙女脱衣陣では、相手に惑わされて破ることが出来ない。
朱藻はもう一度だけ挑戦できるチャンスを鉄中棠に与えた。

第11週(21章)


風九幽に操られていた鉄漢に吹き飛ばされ、夜帝夫人が住む「死門」へ入ってしまった鉄中棠。
夜帝夫人から一度は追い出されそうになるが、深手を負っているのに何が何でも水霊光を助けると言うその心意気に夫人が感服する。
そして夫人は自身の内力で傷を治してくれるという。

石室の外では、「生門」に逃げ隠れた朱藻を捕らえるため、風九幽らが扉を壊そうとしていた。
夜帝夫人の治療により回復した鉄中棠は、死門を飛び出し、風九幽らを退散させる。
その後、夜帝夫人は自分の亡骸を石室の奥へ葬るよう遺言を残して息を引き取った。

一度は山を降りた風九幽だったが、夜帝夫人が自分達に何のお咎めもなかったことに違和感を抱き、司徒笑らを引き連れて朱藻の屋敷へ戻る。
屋敷にも石室にも人の姿がないため、夜帝夫人らが逃げたと思った風九幽は、谷ごと焼き払ってしまえと火を放つ。
その時、朱藻と鉄中棠と水霊光は、夜帝夫人の通夜を行うため石室の奥に潜んでいたのだった。

その頃、少林寺で傷を癒していた雲錚は、無色大師から一通の手紙を託される。
それは、何処にあるのか誰も知らない「常春島」への手紙であった。

 

第12週(23章)


鉄中棠の頼みを受けた朱藻と水霊光は、雲鏗の住む王屋山の再生草芦(さいせいそうろ)へ向かっていた。
無事に出会った一同に雲鏗は自分の過去について告白する。

鉄中棠の手紙には、雲鏗に朱藻と水霊光が結ばれるよう仲を取り持ってほしいと書いてあった。
しかし雲鏗が二人に話を聞くと、朱藻は水霊光に思いを寄せているが、水霊光は鉄中棠を深く愛しているという。
鉄中棠の真意がつかめない雲鏗は、鉄中棠に会うために出かけていく。

常春島の近くの廟では、黒衣の天使たちに連れられてきた温黛黛が、偶然鉄中棠と出会っていた。
温黛黛が常春島へ行くことを話すと、夜帝夫人の言葉を思い出した鉄中棠も行くことにする。

その頃、雲錚は沈杏白に騙され冷一楓の馬車の中で目を覚ました。
温黛黛が助けようとするが、沈杏白に阻まれる。
そこへ黒衣の天使が現れ二人に助太刀をする。
騒ぎを聞きつけた雷鞭や五福も来て乱闘が始まり、その隙に雲錚と黛黛は馬車に乗って逃げ出した…。



第13週(25章)


再生草芦に戻った雲鏗は、鉄中棠の死を水霊光にはしばらく秘密にしておくつもいりでいたが、墓の前にいるところを見つかってしまう。
水霊光は泣き叫び、悲しみに暮れた果てに自ら首を吊ってしまった…。

崖から落ちた鉄中棠は近くの洞窟に迷い込んでいた。
その洞窟には鎖につながれた老人が座っていた。すぐにこの人物が、朱藻の父親・夜帝であることに気が付いた鉄中棠は、朱藻と義兄弟であることを話す。
喜んだ夜帝は、自ら鎖を外し奥の部屋に鉄中棠を迎えるのだった。

温黛黛は日后に雲錚を殺されたと思い、悲嘆にくれていた。しかし日后は、温黛黛のためを思って隔離しただけであった。
日后は雲錚を呼び出し、自分が大旗門によって愛する息子や夫と引き裂かれたことを打ち明ける。

一度は自殺を図った霊光だったが、雲鏗や朱藻たちに励まされ、徐々に生きる意欲を取り戻す。
そして中棠の遺志に従い、朱藻と結婚することを承諾、祝言は三日後に再生草芦で行われることが決まったのだったが…。



第14週(27章)


鉄中棠は夜帝から武芸を教わるが、水霊光と朱藻のことが気になって集中できず、内功に支障をきたし療養することになる。

その頃、水霊光と朱藻は婚礼の式を進めていた。
だが式の最中に訪れた盛存孝により、水霊光が夜帝の娘であり、朱藻とは実の兄妹であることが告げられる。
衝撃を受ける朱藻。

常春島では雲錚が修行を続けていた。わが息子の成長具合を見た日后は、五福連盟と大旗門の怨恨についてようやく語り始めた。
日后から大旗門と五福連盟の怨恨の原因を聞かされた雲錚と霹靂火は、どちらにも非があったことを認め、和解した。

その後、鉄中棠は夜帝の洞窟の外で、探しに来た雲錚らと再会を果す。
鉄中棠と雲錚、霹靂火らは五福連盟と大旗門の恨みを解く方法を相談する。
そしてとりあえず雲錚は霹靂火、海大少と共に五福連盟の面々を説得しに、鉄中棠は雲鏗を迎えにいくことにするのだったが…。

   

第15週(29章)


朱藻を探しに一人旅に出た水霊光は、道中で沈杏白につかまるが、危ないところで陰嬪に助けられる。
二人が食事をしていると、かつて陰嬪が両目をえぐった男が物乞いとして現れる。
陰嬪はその落ちぶれた姿に厳しい態度をとったが、それは哀れみによるものであった。

司徒笑ら五福連盟は、大旗門の討伐のため雷鞭親子に助力を求めていた。そこへ偶然、温黛黛が現れる。
司徒笑は温黛黛を捕らえようとするが、雷鞭は息子の嫁に無礼をはたらいたと憤慨し、一時は騒然となる。
しかし単純な雷鞭は、司徒笑が謝罪するとあっさり許した。

その場を逃れた温黛黛は、水霊光と陰嬪の二人に出くわす。合流した三人は、追ってきた雷鞭に捕らえられそうになるが、どうにか逃れて尼寺へ身を隠すことができた。

鉄中棠と冷青萍は、毒ヘビを集めている沈杏白を見かけて様子を探る。
すると、冷一楓が[歹食]毒大師のもとで邪教の修行をしている場面に遭遇する。
劇毒を身に付け人間離れしていく冷一楓に対し、娘の冷青萍は修行をやめるよう必死に説得するが、冷一楓は聞く耳を持たない。

失意の冷青萍と共に王屋山への旅を続ける鉄中棠は旅の途中の宿屋で朱藻を見つける。
夜帝の命令を果たすため、宿で寝ている朱藻に夜討ちをかけるが…。


第16週(31章)


温黛黛を捕らえた雷鞭は、雷小雕が拒むのも聞かず二人の婚礼の準備を急ぐ。
式は司徒笑が所有する、芙蓉鎮にある屋敷で執り行うこととなった。

雲錚は霹靂火の手下から司徒笑らが芙蓉鎮の屋敷で雷小雕と温黛黛の婚礼の準備をしているという報告を聞き、海大少、霹靂火と共に急いで芙蓉鎮へ向かう。

そして婚礼の時。表へ出て雷小雕と共に気の進まない婚礼を始めたところ、雲錚が護衛たちを倒して飛び込んできた。
鉄中棠、朱藻、陰嬪も次々と現れる。
雲錚と温黛黛、鉄中棠と水霊光は久しぶりの再会を喜び合う。

女たちに逃げられることとなった雷鞭は、今度は陰嬪を捕らえようとする。
するとそこへ朱藻が対戦を名乗り出た。少し嬉しい気持ちになりながらも、朱藻を心配する陰嬪。
戦いは雷鞭の方が優勢だった。

朱藻が投げ飛ばされ、雷鞭はとどめの一撃を放つ…。



第17週(33章)


冷一楓は、[歹食]毒大師の手により真の毒神へとなりつつあった。

鉄中棠は[歹食]毒大師の元から冷青萍を救い出すが、毒が脳まで回った冷青萍は気がふれてしまっていた。
哀れな冷青萍の様子を見て、鉄中棠は彼女を少林寺の無色大師のもとへ連れて行く。

水霊光は、花双霜の館で目覚めていた。
花双霜は水霊光のことを、生き別れた娘の花霊鈴だと勘違いして再会を喜ぶ。
水霊光はそんな花双霜の姿を自分の母親と重ねてしまう。
隙を見て一旦は花双霜から逃げようとするが、愛する娘を再び失って号泣する花双霜を見捨てることができず、水霊光は娘のふりをして花双霜のもとに戻る。

温黛黛は雲錚を捜している途中、雲翼ら大旗門が潜伏する洞窟へと連れ去られた。
雲翼の前で、自分は雲錚の妻であると告白するが、雲翼は憤慨し温黛黛を縛り上げようとする。
そんな時、鉄中樹から司徒笑ら五福が集結している報告が届いた…。



第18週(35章)


山林で偶然雷鞭に見つかってしまった温黛黛は、大旗門が潜む谷底へ逃げる。雲翼は追ってきた雷鞭と戦うが、あっさり負けてしまった。
その頃、盛大娘は黒星天を呼び出して雷鞭の暗殺計画を企てていた。

妻子とめぐり合えた雲鏗は幸せをかみしめていたが、一方には大旗門に対する責任を果たすべく、すぐに発たなければならない現実があった。
そんな雲鏗のつらい気持ちを察した鉄中棠は、雲鏗に残って妻子と一緒に暮らしていいと言う。
雲鏗はうしろめたさを感じながらも鉄中棠の思いやりに感謝する。
しかし妻の冷青霜は大旗門の使命を果たすよう後押しする。雲鏗は涙ながらに妻と別れ、鉄中棠の後を追った。

酒を飲み交わす雷鞭と雲翼は意気投合する。
五福が卑劣にも自分の暗殺を企てていることを知った雷鞭は怒り心頭し、大旗門の五福討伐に協力することを約束する。
追われる五福は、再び風九幽に助太刀を頼み、高額の30万両を支払う。すると、風九幽は魂を操られた雲錚と鉄漢を連れてきて雷鞭と対戦させた。
雲翼や温黛黛の頼みで雷鞭は攻撃できなくなり、大旗門はひとまず退散した。

温黛黛は雲錚を助けるため五福が留まる屋敷に忍び込むが、すぐに見つかってしまう。
だが風九幽に秘宝のありかを教える代わりに雲錚を返してもらうとの約束を取り付けることができた。
風九幽は温黛黛を連れて、勝手に宝探しへ出かけてしまったため、司徒笑らは一時解散して機を待つことにする。
その頃雷鞭は温黛黛の行方を心配していたが、捜してほしいとの依頼に雲翼は聞く耳をもたなかった。



第19週(37章)

雲錚と鉄漢は風九幽に魂を操られていたが、風九幽は鉄中棠の持っていた嫁衣神功の奥義書と引き換えに雲錚と鉄漢を解放する。
意識を取り戻した2人に鉄中棠が旅籠での一件について尋ねると、その場にいた仲間は水霊光も含めみな毒で死んだと伝えられる。
鉄中棠は嘆き悲しみ、水霊光の亡骸は温黛黛が花畑に置いたと聞いて、その場所へ向かう。

花畑に着いた鉄中棠だったが、水霊光の亡骸は見当たらない。悲しみに暮れていると、そこへ花双霜が現れた。鉄中棠を敵だと勘違いした花双霜のあとを追うと、たどり着いた花双霜の家にはなんと死んだはずの水霊光が、花双霜の娘のふりをして暮らしていた。
二人は抱き合って再会を喜び、水霊光は花双霜に鉄中棠を婚約者として紹介する。鉄中棠は数日の間、花双霜の家で過ごすことになった。

雲翼と会った雲錚は、さっそく大旗門と五福との怨恨を解消すべく、母親の日后から聞いた怨恨の原因について雲翼に伝えるが、取り合ってはくれない。
そこへ再び盛大娘が現れた。雲錚は、とどめを刺されそうになった盛大娘をかばって逃がしてしまう。裏切り者だと憤る雲翼と、雲錚はついに言い合いとなり、隠れ処から飛び出す。

雲翼の説得は温黛黛にまかせ、雲錚が1人酒を飲んでいると、偶然雷小雕と出合う。連れ立って歩いていると、雷小雕はずっと捜していた婚約者の花霊鈴らしき人物を見つけた。しかしその人物は記憶を失っていて雷小雕のことが分からないのだった。

その頃、嫁衣神功の奥義書を手に入れた風九幽は、姉弟子の卓三娘と奥義書の奪い合いをしていた。しかし、そこで奥義書を手に入れたのは偶然通りかかった沈杏白だった…。




第20週(39章)


鉄中棠は[歹食]毒大師が毒神を誕生させたことを雲翼に伝え、五福と協力して毒神を倒すことを訴えるが、雲翼は頑として聞き入れない。
そこへ[歹食]毒大師と毒神が現れ鉄漢が犠牲となった。
雲翼はようやく五福とともに毒神らと戦うことを承諾する。

毒神の追っ手を逃れようと林道を行く一同の前に、夫の雲鏗を心配して捜しに来た冷青霜が現れた。
雲鏗は帰るよう説得するが、毒神が間近に迫ってきたので結局一緒に逃げることになった。

風九幽は嫁衣神功の修練を行い、激痛に苦しみ始めていた。
山中で毒神と出くわすと沈杏白を犠牲にして逃げ、その最中に鉄中棠ら一行と出会い風九幽はとりあえず鉄中棠らと共に逃げることにした。

毒神から一時離れることができた一同の前に、今度は冷青萍が現れた。
毒で脳を冒された青萍は、安全な場所があると言って一同を山の上へ連れて行く。そこには誰も知らなかった祠があった。

一同が怨恨の原因について話している途中、風九幽はわれ関せずと祠から外へ出ようとするが、門の外で毒神に出会いやむなく中に戻る。
嫁衣神功の修練により激痛に苦しむ風九幽を見て、鉄中棠は内力を他人へ全て譲り渡すことが助かる道だと助言する。
それを聞いた司徒笑、白星武、盛大娘は自分に譲ってくれとこぞって進み出る。
風九幽は卑劣な五福の連中には内力を譲る価値はないと彼らを罵倒する。
そして五福と大旗門との恩讐をくだらないと笑いながらも己の惨めな運命に泣くのだった。





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